女子高生に全治246日の体罰 元教諭に有罪判決

女子高生に全治246日の体罰 元教諭に有罪判決
2011.8.5 00:07 産経新聞

 大阪信愛女学院高校(大阪市城東区)の部活動中に当時3年生だった女性(19)へ体罰を加え、全治246日間の重傷を負わせたとして、傷害罪に問われた同校の元教諭でバスケットボール部顧問だった西弘二被告(35)の判決公判が4日、大阪地裁であった。三村三緒裁判官は「行きすぎた指導で、罰金刑にとどまるものではない」として、懲役10月、執行猶予3年(求刑懲役1年6月)を言い渡した。

 女性側は今後、損害賠償を求め提訴することも検討している。文部科学省生徒指導企画係は「全治246日間というのは聞いたことがない。ただ、期間の長短にかかわらず体罰そのものが許されない。今回の事案は大変遺憾」としている。

 判決によると、西被告は平成21年8月11日、遠征中の島根県松江市で女性の態度に立腹して左手を蹴り、全治246日間の骨折を負わせた。女性の母親(49)によると、女性は手の甲に金属プレートを入れるなどこれまで3度の手術を受け、現在も手を使うスポーツはできないという。

 大阪信愛女学院高校の話「判決を真摯に受け止め、再発防止に努めたい」

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